キャンプにハマってすぐの頃、JINDAIJI MOUNTAIN WORKSのヒルビリーポットに憧れて100均アイテムで似たようなポットを作りました。
といってもステンレス製マグカップの取っ手を取り外して、目玉焼き用のシリコンバンドを付けて、ケーキの型の底の部分をフタにしただけのものですが。
でも作ったっきり、その後はあまり使っていません。というのも、このポットを作ったすぐあとにクッカー沼にハマりまして、なけなしのお小遣いで次々とブランド物のクッカーを買い込んでしまいました。
1ヶ月で買ったクッカーの数々、、、
中でもお気に入りはコチラ
エバニューの400FDカップとウィルドゥのフォルダーカップのコンビがお気に入り。湯沸かしやコーヒーを飲むだけなら最近はコレばっかり使っています。
でも100均マグもなかなか良い大きさなんですよね。
容量450mlなので、コーヒーやカップラーメン作るのに結構使い勝手がですし、スタッキングもしやすいです。
やや深型なのでアルコールストーブや燃料ボトルもキレイに収まります。大きさも形もちょうどいい。(ちなみに400FDは燃料ボトルが縦に入らない。)
でも「さぁキャンプに行こう!」「コーヒーセット持っていこう!」となったときに、色んなクッカーがある中で、どうしても100均マグは選ばれないんですよね。使いやすい形をしてるのになんででしょう?
色々と考えてみたところ、1つの答えが導き出されました。
もちろん他にクッカーを持ってるからっていうのもありますが、愛着が湧かないんですよね、きっと。100円だったし。
「愛着が湧かない、、、」
途端に可哀想に思えてきました。
そして、可哀想だから、どうしたら使ってあげれるのかを考えてみました。
競合は容量的にもエバニュー400FDカップです。お気に入りNo.1が競合です。手強いです。
敵について考察してみます。
400FDはチタン製ですが、薄く作られてる分、フチを潰すように力を入れると、簡単に変形してしまいます。ぶつけた時は簡単に凹みます。「ネット購入した商品が凹んでた」なんてことは結構あるらしいです。
だから400FDを持ち歩く際は、マルチディッシュでしっかりフタをすることで強度を高め、歪まないようにしています。まだまだキレイに使いたいので、焚き火での使用も躊躇します。今のところ使用をアルコールストーブやバーナーに限定し、徐々に色づくチタンブルーを楽しんでます。
案外デリケートで、扱いに繊細さを要求されると思って気を遣っています。
かたや100均マグはどうでしょう?
チタンより重いステンレス製ですが、触った感じ、400FDより強度がある気がします。パッキング時、ギューギューにしても不安はありません。
そして良くも悪くも100円です。仮に凹んでも歪んでも、懐が痛くないので雑に使えます。
愛着が無く、使ってもないので、焚き火に放り込むのも躊躇しません。というより煤で黒くなり、どんどん味が出てくるサマに、愛着を深める人もいます。
と、改めて整理してみると、なんだか焚き火での湯沸かしに使いたくなってきました。
400FDはキレイに使いたいから焚き火は躊躇しますが、100均マグなら抵抗はありません。それより煤で黒くなることで愛着が湧くかもしれません!そしたら万々歳じゃないですか!なんかワクワクしてきました。
ということで、早速焚き火での湯沸かしに使ってみました。焚き火台はモンターナの二次燃焼ウッドストーブ。
結構強火です。
そして翌日も、、、
2日連続で炙ってみました。
そしてその結果がコチラ
2回湯沸かししたところ、煤で真っ黒になりました。煤って簡単に付くんですね。
そして、コレを磨いて、洗って、出来上がったのがコチラ
おぉ!なんかいい感じです!!一気に使い込んだ感が出ました!
底なんて真っ黒です!
途端にブッシュクラフト的な匂いがプンプンしてきたので、それっぽいギアを並べてみました。
なんだかちょっとステキです!
改めて、競合と比べてみます。
うーん、相変わらず一軍はやっぱり400FDですね、、、
でも、焚き火で100均マグを育てたいような気もしてきました。
不思議ですね。ちょっと手を加えるだけで、なんだか愛おしく思えてきました。また早く焚き火で湯沸かししたくなります。
今度小枝で焚き火をするような時は、このマグを持って行きたくなりました。アルストやバーナーでULの真似事をする時は400FDで、ブッシュクラフト色が強い時は100均マグと、うまく使い分けができそうです。
私にとってキャンプは沼です。次々と色んな道具が欲しくなります。でも、たまには立ち止まって、自分の持ち物を確かめる時間も必要なのだと思います。
「本当に必要か?」「持ってるものではダメなのか?」「なぜ使わなくなってしまったのか?」
使わなくなってしまったものでも、買った時のことを思い出し、見つめ直し、ひと手間を加えるだけで、愛着を持てるようになることもある、魅力のあるものに変わる可能性もあると、今回身をもって感じました。
今あるものを見つめ直す大切さを、この100均マグから教わった気がします。
大切にできそうです、100均マグ。
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