アルコールストーブってどれがいいの? 〜後編〜

キャンプギア

今やとても種類が多いアルコールストーブ。購入を検討したものの、どれをどの基準で選べばいいのか、全然分かりませんでした。ましてや買う前に試しに使ってみることもできません。

なので、アルコールストーブを紹介しているYouTubeやブログを拝見しながら、ちょっとずつ知識を溜めていくこととしました。そうすると、大体フォルムや素材によってざっくりジャンル分けができるように思い、まずはジャンルで分け、それからどれが自分に合っているかを考察することとしました。

代表的な3ジャンル

もちろん例外モデルもたくさんありますが、初アルストなのであまり冒険せず、定番モデルから3つのジャンルに絞りました。(簡単に自作できるみたいですが、やはり既製品のほうが火が安定しているようなので、今回はDIYは除外しました。)

簡単にまとめましたのでご紹介します。

トランギアタイプ

まずはアルコールストーブといえばコチラ!なジャンル。

特徴としては、真鍮でできていて、蓋付きです。蓋はスクリュー型で、しっかり閉まります。(漏れるという諸説アリ)

火力調整付きの火消し蓋がセットになっているモデルもあります。

代表モデルはトランギアです。

他にもエスビット、Wattsの真鍮アルストもこのモデルに入れました。中華製もたくさんあります。

Watts 出典:Watts

昔からある形なので、周辺アイテムも豊富です。

軍人が愛用してたモデルもこの形が多いことから、勝手なイメージですが、無骨でミリタリー・野営感のあるスタイルにマッチしていると思っています。

エバニュータイプ

特徴は、チタン製で、火口が二段になっています。

代表モデルはエバニューです。

真鍮モデルに対して、こちらは比較的新しいジャンルのモデルです。火口が二段あるので火力が強めです。その代わり、燃焼時間が短く、燃費が悪いとも言われています。

中には蓋付きのモデルもありますが、スクリューで閉め切る作りにはなっておらず、上から被せるタイプが多いです。

専用の風防や五徳がたくさんあり、風防にぴったりハマるクッカーが出ていたり、買い集めが楽しいもモデルです。

チタンマニアの他、Boundless VoyageやLIXADAなど中華勢による模倣品も多いです。

クッカーとのスタッキングが好きな方が持ってるイメージです。何より軽さを求めるハイカーやULキャンパーに大人気です。

RSRタイプ

トランギアタイプ、エバニュータイプに比べて知名度は低いですが、要するにカップ型です。アルミやチタン素材がありますが、代表モデルはRSRだと思います。

専用の周辺機器はほとんど見かけないことから、エバニュー型よりも最近出てきた形ではないかと思います。(勝手な想像です。)

本家・RSRやTOAKS有名で、中華製も多々あります。ただ、同じ金型なのか中華製同士は形がほとんど同じです。LIXADA、、、、また、日本メーカーを謳うAND MYSELFも同じサイズを出しています。

カップ型『AND MYSELF』に決めた理由

私はこの3ジャンルの中で、カップ型の『ANDMYSELF』を購入しました。

正直、トランギア型のスクリュー蓋付きはとても便利だと思いました。アルコールストーブの中に燃料を入れて持ち歩ければ、1つ荷物が減ります。ただ、「漏れるから絶対NG!」という記事も見つけてしまったので、私の性格上、燃料を入れて持ち歩いたら、常に漏れる不安を感じながら使うことになると思いました。

そして、燃料を入れて持ち歩けないなら、他より重い真鍮製にする理由はありませんでした。

スタッキングがしやすい

エバニュー型は相互性のあるアイテムが多数あり、とても人気のある形なので最後まで候補に入れていましたが、カップ型のほうがスタッキングした時にムダなスペースが生まれにくいと思ったので、結局はカップ型にしました。

エバニュー型は60mlボトルがピッタリですが、カップ型はそれに加えて五徳が入る余裕があります。

本燃焼までの時間

意外な点でしたが、アルコールストーブは燃料を入れて火をつけても、すぐに高火力で使えるわけではありません。

点火後、最初は真ん中の燃料を入れたところから火が出るんですが、次第に火が安定してきて、回りの小さな穴(火口)から噴き出すように火が出てきます。この、火口から噴き出している状態が、能力が最大限に引き出された本燃焼の状態となります。

点火から本燃焼までの時間は、ムダな時間です。燃料もムダに消費してしまいます。

できるだけ早いほうがいいわけですが、カップ型はこの本燃焼までの時間が他に比べて恐ろしく早いです。

とはいっても実機を使って調べたわけではありませんが、数あるブログやYouTubeを拝見していると、おおよそ下の表のような違いがあるようです。

  • トランギア:50秒
  • エバニュー:50秒
  • カップ型(RSR):10秒!!

中には本燃焼までに2分以上かかるモデルもあるようなので、10秒という早さは驚異的です。

RSR製に限らず、私が選んだAND MYSELFのアルコールストーブも10秒ほどで本燃焼になるので、カップ型が早い作りになっているのだと思います。

安い

カップ型の中でもAND MYSELFを選んだのは、単純に「安かったから」というのが一番大きな理由です。

先程からカップ型の代表作とお伝えしているRSR製ですが、なんと¥8,800(!)もします。(2023.3現在)この記事で紹介した中で一番高いです!sotoのST-310より高い!お小遣い制の私にはさすがに手が出ません。。。

ただ、カップ型は欲しかったので、他のモデルの中で調べたところ、最安値だったのがAND MYSELFでした。最近よくあるLINE友達割引を使って、五徳込みで¥3,000くらいで買いました。全く同じ形で中華製もたくさんありましたが、その中でも一番安かったです。

ちなみにこの時一緒に冬用化繊シュラフも買いました。

RSRのようにトルネードに炎は出ませんが、最初のアルコールストーブなので、そこはそんなにこだわりませんでした。

容量が多い

これは個人的にRSRより優れてると感じている点でもあります。RSR公式の投入容量は30mlです。5分程度でしょうか?

でももし沸く前にアルコールが切れたら… 全然沸かないと思ってたらいつの間にか消化してたら… その後の追加投入もメンドくさい… なんて考えていたら、燃料何mlで水何ml沸くのか知らない初心者の初心者の私にはちょっと不安が残ります。

その点、AND MYSELFは100ml入りますので安心して使えそうでした。

アルコールストーブ比較表

一旦この辺で、ここまで紹介してきたモデルを比較しています。

トランギアエバニューRSRAND
MYSELF
サイズ直径7.5cmx高さ4.5cm直径7.15cmx高さ4.2cm直径5.5cmx高さ3.7cm直径6cmx高さ5cm
重量110g34g33g65g
内容量100ml70ml30ml100ml
素材真鍮チタンアルミチタン

AND MYSELFのアルコールストーブはとてもバランスの取れた商品だと思います。

実際使った感想

他のアルコールストーブを使ったことがないので比較はできませんが、とても満足しており、買ってよかったと思っています。

280mlのマグともスタッキングの相性がいいです。

中には60mlボトル、付属の五徳、スプーン、風防代わりのアルミホイルが入ります。

10秒本燃焼はほんと早くて、全くストレス無しでした。

何度か試した結果はこんな感じ

 ・燃料20mlで5分燃焼、水300mlが3分30秒で沸騰。

 ・燃料30mlで7分30秒燃焼、水600mlがギリ沸きませんでした。

20mlでコーヒー、30mlでラーメン作れそうです。

ちょっとずつチタンブルーも出てきて、いい味になってきています。

450mlのポットに280mlマグとアルスト、五徳・風防・アルコール30mlを入れて、軽快な足取りで山や川に繰り出せそうです。

AND MYSELFのアルコールストーブは、これからの気軽なデイキャンプに大活躍しそうな、とてもナイスなギアでした。

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