このブログでは、お小遣いキャンパー・井助が、限られたお小遣いのなかでステキなキャンプを精一杯楽しむには、どんなキャンプ道具を選んだらいいのかを実体験を交えてご紹介しています。
今回は実体験ではなく、これから手に入れたいキャンプ道具として、サウナテントについて考察しました。
目次
テントサウナとサウナテントの定義
この記事の中で「テントサウナ」と言ったり、「サウナテント」と言ったりするので、まずは私なりの言葉の定義を先にお伝えいたします。
テントサウナ:テントを使ったサウナに入る行為、またはその場所
サウナテント:サウナ機能を持ったテント、道具
テントサウナが野球なら、サウナテントがバットやボール、な感じですね。
「テントサウナをするためのサウナテントを買う」と使う前提で、話を進めていきます。
テントサウナの魅力
皆様はキャンプに行ったら何をしますか?
自然の中で、料理を作って、食べて、飲んで、焚き火して、テントで、寝る。
それももちろん楽しいですが、私は何回かキャンプに行く中で、もっとアクティビティな要素をプラスできないかな?と考えるようになりました。
また、別の機会に、冬のキャンプ道具として薪ストーブを検討したことがあります。寒い冬に、お篭もりで、暖をとりながら、焚き火のようなことができるのは、確かにとても楽しそうです。でも薪ストーブもそれなりのお値段しますし、薪ストーブを入れれるテントが必要です。
そして、この「アクティビティ」「薪ストーブ」「テント」 という3つのワードを組み合わせたときに、「テントサウナ」が無性に欲しくなりました。
大自然の中で、汗だくで火をいじり、火照ったカラダを、川や海に飛び込んで冷ます。
これぞ非日常!とっても楽しそうです。
それで「ととのう」ことができれば最高じゃないですか!
キャンプも、サウナも、焚き火も好きな私には、とても魅力に感じました。
テントサウナをするための環境面の条件
そこで、まず、サウナテントを購入する前に、どんな環境でテントサウナができるか考えました。買ったはいいけど場所が無ければ楽しめません。
たぶん、以下の条件を満たしていれば、可能なはずです。
・焚き火が可能
・遊泳可能な水場がある
・テントを張れる
・車で行ける
焚き火、水場、テント可、の他に、車で行けることが、必須条件かと考えます。
テント真横まで行ける必要はありませんが、少なくとも、現地までは車で行ける場所が良いです。
というのも、サウナテントは収納してもかなり嵩張ります。薪ストーブや薪も持っていくことを考えると、車で行ける場所が望ましいでしょう。
また、遊泳可能な水場の代わりに、雪を使うのも何かのCMみたいで良いかもしれませんね。
この条件を満たすのは、湖畔、海辺、川辺、(雪山)のキャンプ場(駐車場付き)かと思います。
遊泳可能な水場を持つキャンプ場は、大体大丈夫だと思います。ただ、中には遊泳区域が限られてたり、焚き火ができないキャンプ場もあります。責任は取れませんので、実際に行く際は事前にキャンプ場に問い合わせてみてください。
サウナテントに求める私のこだわり
ちょっと個人的な話になりますが、私は下記の要素を満たすことを前提に探しています。
窓がある
普通のサウナ施設でも、テレビもないサウナ内にいるときってヒマじゃありませんか?
「自分と向き合える大切な時間」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、ただでさえ熱気と戦っている苦しい時間、気が紛れる視覚的要素は、私には必要です。
テントサウナにテレビまでは求めませんが、せっかく自然の中にいるのだから、自然を見ながらロウリュをしたいです。
また、子連れの場合、きっと子どもはサウナより水遊びに夢中になるでしょう。大きな窓があれば、水遊びしている子どもを見ながら安心してサウナに入れます。
横になれる
できれば横になれる十分な広さが欲しいです。これは、サウナとしてではなく、テント泊を視野に入れた使い方です。
サウナテントとは別に宿泊用のテントを持っていくのは、ただただ荷物が増えるだけです。できれば宿泊とサウナを兼ねたテントがいいです。
日中はサウナとして使い、日が暮れてきたらサウナを終わらせて薪ストーブで料理、そのまま就寝できたら最高です。
サウナテントでお篭もりキャンプをするイメージですね。内寸幅200cmは欲しいところです。
保温性高め
サウナテントを謳っているテントの中には、どれだけ薪を焚べても高温にならないテントがあるようです。
恐らくスカートが付いていなかったり、通気性が良すぎたり、保温性が乏しいことが原因だと思います。
夏が大好きな私としては、真冬でもテント内に入るとモワ〜ッと息苦しさすら感じられるような、その気になれば100℃近くいくような、湿度と熱気が篭るテントがいいです。
ロウリュができる
中にはできないテントもあるようですが、私のサウナへのこだわりに、これは欠かせません。
サウナテントの3大メーカー
さて、それでは実際にサウナテントを見ていきましょう。
世界的にも有名なサウナテントは3つあります。この3つから選べば間違いないです。
MORZH(モルジュ)
サウナテントの中でも最も王道なロシアのメーカー。ストーブとセットになっているものが多いです。壁が三層になっていることで保温性にも優れており、寒い地域でも室内温度100℃を超える性能を持ち合わせたモデルもあります。
スタンダードモデルでも一辺205cmあり、大きな窓が2つあります。
さらに、天窓仕様になっているのもあり、夜に星空を眺めながらサウナに入ることもできます。
MORZH | スタンダード | モルジュスカイ |
使用サイズ | 205×205×195(cm) | 205×205×195(cm) |
収納サイズ | 70×38×25(cm) | 70×38×25(cm) |
重量 | 9kg | 8.3kg |
備考 | 2窓 世界最熱 三層生地 | 広い天窓付き |
他にももっと大きなサウナテントがありますが、大きすぎるテントは薪ストーブの性能によっては十分に温まらない可能性があるので、今回は省きます。
Mobiba(モビバ)
こちらもロシアメーカーですが、モルジュよりも携帯性を考えたモデルを多く作っています。生地は一層ですが、結構厚手の素材です。
片辺240cmと居住性もあり、かなり大きな窓が一面に付いています。
Mobiba | MB10A |
使用サイズ | 200×200×195(cm) |
収納サイズ | 65×37×22(cm) |
重量 | 7.6kg |
備考 | モバイルサウナ 最高100℃ 組み立て20分 生地:厚手の一層 広い窓 |
この他にもっと軽量なバックパックサウナテントもありますが、こちらはロウリュができません。
SAVOTTA(サボッタ)
フィンランドのメーカーで、サウナよりバックパックが有名なイメージがあります。無骨感漂うテントが多いです。
その中でもヒイシ4というモデルはワンポールテントの形をしており、キャンプの雰囲気にとても合います。
収納時は背負うことも可能ですが、収納時の全長が結構長く、背負うには結構長そうですね。
SAVOTTA | Hiisi4 |
使用サイズ | 200×250×140(cm) |
収納サイズ | – |
重量 | 8.7kg |
備考 | テント風 壁の生地:210D 収納長い |
新興サウナテント
上記3大メーカーはとても魅力的ですが、1つ問題があります。お値段が結構します。お小遣いで購入するには、長い間他の物欲に耐えなければなりません。それに比べると、最近出てきたメーカーは、まだ手を出しやすい価格帯となっています。
ここから紹介する新興メーカーのサウナテントは、どのテントも大体同じ形で、サイズもほぼ一緒です。恐らく一社が先駆けて作り、徐々に他のメーカーに広がっていったのではないかと思います。
元々の原型は、ワカサギ釣り用のテントとなります。
特徴は、なんといっても設営のしやすさにあります。
側面や天井のループを引っ張ることで簡単に設営できてしまいます。商品情報では「設営時間1分」と書かれています。先に紹介したMobibaのMB10Aが20分かかるようなので、どれだけ早いかお分かりいただけると思います。
ただ、その代わり重量があり、コンパクトになりません。
収納時のサイズは25×25×130cmほどあり、ゴルフバッグ のより大きいので、自宅の収納スペースをかなり占領します。
それでは新興サウナテントをずらっと紹介していきます。
AMBER(アンバー)totonoi2
国産サウナテントの先駆けとなったテントではないかと思っています。
生地は300D三層で、難燃防水素材です。
Amber | totonoi2 |
使用サイズ | 220×220×206(cm) |
収納サイズ | 30×30×130(cm) |
重量 | 15kg |
備考 | 1分ポップアップ 生地:300D三層 難燃防水 |
MGC JAPAN TRADE
こちらも国産。
生地は210Dで雨天は×。
MGC JAPAN TRADEには窓が180°ついている「ワイドビュー」と、360°窓になる「パノラマビュー」があります。この記事で紹介するサウナテントの中で、最も窓が広いのがMGCのパノラマビューで、とても開放感があります。
MGC Japan Trade | スタンダード | ワイドビュー | パノラマビュー |
使用サイズ | 225×225×210(cm) | 225×225×210(cm) | 225×225×210(cm) |
収納サイズ | 25×25×130(cm) | 25×25×130(cm) | 25×25×130(cm) |
重量 | 10.5kg | 12kg | 13.5kg |
備考 | 生地:210D三層 中綿120g/㎡ | 生地:210D三層 中綿120g/㎡ 窓180° | 生地:210D三層 中綿120g/㎡ 窓360° |
Nomadi.
こちらにもスタンダードとパノラマビューがありますが、こちらの「パノラマビュー」は窓が180°です。
2023年4月現在、最安だったので第一候補でしたが、「すぐ冷める」「生地は3層だけど薄い」というネガティブなレビューが多いです。
Nomadi. | パノラマビュー |
使用サイズ | 220×220×200(cm) |
収納サイズ | 25×25×130(cm) |
重量 | 10kg |
備考 | 生地:三層 窓180° |
SaunaSelf
210D三層はMGCと同じですが、こちらは「耐水圧3000mm」の記載があります。
ただ、煙突穴や縫い目から雨漏りの可能性があるため、雨天使用できないとのこと。
SaunaSelf | ワイドビュー |
使用サイズ | 220×220×210(cm) |
収納サイズ | 25×25×130(cm) |
重量 | 9.5kg |
備考 | 耐水圧3000mm 生地:210D三層 |
BRUCKE
他メーカーと作りは同じですが、この手のテントの中で、私が最も好感を持っているメーカーです。理由は、短期間のうちに改良を重ねているところにあります。
2023年4月現在、クラシック、パノラマビュー、パノラマPROの3つのサウナテントを出しています。(※BRUCKEの「パノラマ」の窓は180°です。)
この内、パノラマPROは、クラシック、パノラマビューの欠点を補う形で改良されています。
非防水から耐水圧3000mmへ、生地厚210Dから420Dへ、ファスナーも金属でヤケドの恐れがあるものからYKKのポリエステル製へ、それぞれ改良されています。
クラシックやパノラマビューのレビューに寄せられたネガティブコメントが、PROではそのまま改良されているので、しっかり消費者と向き合っている感じが読み取れます。
ただ、PROになると世界3大メーカーの1つであるMobibaのMB10Aと価格差が無くなってしまうので、お値段的には考えものです。
BRUCKE | クラシック | パノラマビュー | パノラマPRO |
使用サイズ | 220×220×195(cm) | 220×220×195(cm) | 220×220×195(cm) |
収納サイズ | 30×25×130(cm) | 30×25×130(cm) | 30×25×130(cm) |
重量 | 14kg | 12kg | 14kg |
備考 | 生地:210D三層 非防水 金属ファスナー | 生地:210D三層 非防水 ファスナー取っ手:金属 窓180° | 生地:420D三層 耐水圧3000mm ファスナー取っ手 :YKKポリエステル 窓180° |
新興サウナテントの落とし穴
と、ここまで調査を進めてきて、私は大きな落とし穴を見つけました。
それは、新興サウナテントの使用サイズは『外寸』であることでした。
確かにテント幅は220〜225cmあるのでしょうけど、このテントの一番長さのある箇所は、テント側面中央の膨らんだ箇所から対面までの幅なのであって、床面の長さではありませんでした。
じゃあ床面は、、、??
というと、どうやら170〜180cmほどしかありません!!
サウナテント泊を目論んでいた私の身長は178cmです。寝るのであれば床面幅が200cmは欲しいところです。
170cm四方の対角線の長さは約240cmですので(三角形の定理より)、もし新興サウナテントで寝ようとするなら、恐らく対角線上にナナメに寝るハメになりそうです。
ただ、私がしたいのはそういうことじゃないんです。
薪ストーブの位置を考えても、ナナメ就寝は危険です。
つまり、「宿泊する大きさがない」ということです。ただテントサウナを楽しむだけなら十分な広さなんですが、、、
まとめ
ということで、BRUCKEのPROに傾きかけた私の心は、1つの落とし穴によって簡単に折れてしまいました。そして同じ価格帯であれば、より軽量で、幅200cmあるMobibaのMB10Aのほうが良いのではないかと思っております。いっそのこと、ワカサギ釣り用テントをDIYしてもいいかもしれません。
まだ購入できるほどお小遣いに余裕はありませんが、購入に至るまでに、もっと低価格で、横になれる広いサウナテントが出てきてくれることを願うばかりです。
最後に、今回ご紹介したサウナテントを表にまとめましたので、よかったらご参考になさってください。
MORZH スタンダード | MORZH モルジュスカイ | Mobiba MB10A | SAVOTTA Hiisi4 | Amber totonoi2 | MGC Japan Trade スタンダード | MGC Japan Trade ワイドビュー | MGC Japan Trade パノラマビュー | Nomadi. パノラマビュー | SaunaSelf ワイドビュー | BRUCKE クラシック | BRUCKE パノラマビュー | BRUCKE パノラマPRO | |||
使用サイズ | 205×205×195(cm) | 205×205×195(cm) | 200×200×195(cm) | 200×250×140(cm) | 220×220×206(cm) | 225×225×210(cm) | 225×225×210(cm) | 225×225×210(cm) | 220×220×200(cm) | 220×220×210(cm) | 220×220×195(cm) | 220×220×195(cm) | 220×220×195(cm) | ||
収納サイズ | 70×38×25(cm) | 70×38×25(cm) | 65×37×22(cm) | – | 30×30×130(cm) | 25×25×130(cm) | 25×25×130(cm) | 25×25×130(cm) | 25×25×130(cm) | 25×25×130(cm) | 30×25×130(cm) | 30×25×130(cm) | 30×25×130(cm) | ||
重量 | 9kg | 8.3kg | 7.6kg | 8.7kg | 15kg | 10.5kg | 12kg | 13.5kg | 10kg | 9.5kg | 14kg | 12kg | 14kg | ||
備考 | 2窓 世界最熱 三層生地 | 広い天窓付き | モバイルサウナ 最高100℃ 組み立て20分 生地:厚手の一層 広い窓 | テント風 壁の生地:210D 収納長い | 1分ポップアップ 生地:300D三層 難燃防水 | 生地:210D三層 中綿120g/㎡ | 生地:210D三層 中綿120g/㎡ 窓180° | 生地:210D三層 中綿120g/㎡ 窓360° | 生地:三層 窓180° | 耐水圧3000mm 生地:210D三層 | 生地:210D三層 非防水 金属ファスナー | 生地:210D三層 非防水 ファスナー取っ手:金属 窓180° | 生地:420D三層 耐水圧3000mm ファスナー取っ手 :YKKポリエステル 窓180° |
コメント