ワークマンから出ている「燃え広がりにくいローチェア」というコスパ最強のチェアをご存知でしょうか。
私が使用した個人的な感想は「本家ヘリノックスより断然このチェア!」です。
他のチェアの購入を何度検討しようとも、結局踏みとどまってしまいます。
私にとってはそんな魔力を持っているかのようなこのチェア。
「知ってるよ!」「いやいや持っているよ!」という方には、残念ながらこの記事は参考にならないかと思いますので、読み飛ばしていただいて結構です。
ただ、もし今折り畳み式のコンパクトチェアの購入を検討している方や、これからチェアを買い替えようと思っている方がいらっしゃいましたら、少しでもご参考いただければと存じます。
基本情報
展開サイズ | 幅565×奥行510×高さ637(mm) |
収納サイズ | 幅408×奥行130×高さ144(mm) |
座面高さ | 265(mm) |
総重量 | 1.8kg |
耐荷重 | 最大100kg(静荷重) |
フレームの素材 | 金属(鉄) |
カラー | ブラック、ネイビー、ブラウン |
POINT1「重量」
ワークマン「燃え広がりにくいローチェア」は総重量1.8kgあり、この手のチェアにしては、重い部類に入ります。
本家ヘリノックス「チェアワン」は収納袋込みでも960gで、約2倍の重さがあります。
参考までに、この2つの基本情報を比較してみます。
燃え広がりにくいローチェア | ヘリノックス・チェアワン | |
展開サイズ | 幅565×奥行510×高さ637(mm) | 幅520×奥行500×高さ660(mm) |
収納サイズ | 幅408×奥行130×高さ144(mm) | 幅350×奥行き100×高さ120(mm) |
座面高さ | 265(mm) | 350(mm) |
総重量 | 1.8kg | 890g(960g) ※()内はスタッフバッグ込みの重量 |
耐荷重 | 最大100kg(静荷重) | 最大145kg(静荷重) |
フレームの素材 | 金属(鉄) | アルミニウム合金 |
サイズ感はそこまで変わらないのに重量がここまで違う理由は、フレームの素材にあります。
ヘリノックス含むこの手のほとんどのチェアは、フレームにアルミ合金を採用していますが、「燃え広がりにくいローチェア」は鉄を採用しています。
アルミ合金は軽くて丈夫なので、チェアだけでなくテーブルやポールなど他のギアにも多く取り入れられていますが、私がこのチェアから離れられない最大の理由はこの「鉄」のフレームにあります。
軽量ギアは突風で飛ぶ
私もキャンプを始めたころに友人からいただいた、アルミフレームの偽チェアワンを持っているのですが、ある日、風の強い日に焚き火をしていたときのことです。
ちょっと席を外していた隙に、風でチェアが火の中にダイブしてしまったんです。
気づくのが早く、大事には至りませんでしたが、歴代キャンプの中で一番焦った瞬間でした。
ヘリノックス系のチェアではよくあることのようで、SNSで「焚き火ダイブ」と検索するといくつも投稿が出てきます。
ダイブしないようにチェアをペグで固定するチェアアンカーなるギアが純正からも出ているようですが、ちょっと位置を変えたいときにペグを抜かなければならないもの不便だと思います。
その点、「燃え広がりにくいローチェア」は適度な重さがあるので、ちょっとやそっとの風ならびくともしません。
今までキャンプのお供に、デイキャンプに、チェアリング、小一時間の焚き火と、様々なシーンで使っていますが、風でひっくり返ったことは一度もありません。
重いがゆえの安定感
重いことのもう一つの利点として、座った時の安定感があります。
クッカーにしろ、テーブルにしろ、テントにしろ、「軽さは正義」と色んなギアの軽量化を図っているところなので、チェアも軽量化しようと検討したこともあります。
アウトドアショップなどで色んなチェアを試し座りさせていただいたのですが、チェアワンのような構造のアルミフレームチェアがどうしても好きになれませんでした。
なんというか、フニャフニャするというか、動く度にしなる感覚がどうも落ち着かず、頼りない感じがして私には合いませんでした。
その点、ワークマンのこのチェアは、立った状態からドスンと座っても安定感があり、体勢を変えてもしなる感じがありません。
要因は鉄フレームだからということもありますが、フレームの形も大きく関係していると思っています。
多くのチェアはフレームの断面が丸くなっていますが、このチェアは四角いフレームを使っています。
勝手な思い込みかもしれませんが、丸いより四角いほうが、面で体重を支えてくれるので安定感があるような気がするんですよね。
また、収納時は四角いフレームをはめ込む穴がついているので、手を離しても広がってしまう感じがないのも、地味に良いポイントです。
重量のあるチェアにしてはコンパクトになる
コンパクトなローチェアにこだわらなければ、重く、安定感のあるチェアは他にもたくさんあります。
ハイランダーのチェアとか、スノーピークやロゴスのチェアとか、この辺も検討しました。
ただ、そこは収納性に軍配が上がりました。
やっぱりバッグやギアコンテナに余裕で入る収納性はとても魅力的です。
コンパクトになりながら、重く、安定性があって、風で飛ばない。
ワークマン「燃え広がりにくいローチェア」は他には無い魅力が詰まったバランスの取れた一品だと思います。
POINT2 「価格」
もうひとつ、このチェアの最大の魅力といってもいいポイント、それはなんといってもコスパ最強の「価格」でしょう。
値段問わないのであれば、良い商品は沢山あります。
けど、限られたお小遣いのなかでやりくりするお小遣いキャンパーが一番シビアになるところは、やっぱりコスパだと思います。
このチェア、なんと価格が税込1,780円なんです!(2023年2月現在)
買ったときは「こんなもんかな?」と思っていましたが、改めて今見てみると、かなりの破格じゃないですか!?
偽チェアワンの代表的な激安チェア Moon Lence 「アウトドアチェア」でももっとします。
ワークマン「燃え広がりにくいローチェア」は、どこをどう計算したら1,780円で販売できるようでしょうか?
毎日のようにキャンプギアを調べている私ですが、ここまでコスパの良いギアは出会ったことがありません。
このチェアのアルミ版、「アルミ燃え広がりにくいローチェア」が発売しているのですが、こちらはお値段2,500円です。(2023年2月現在)
うーん、2,500円、、、
いや、普通に考えたらこちらも十分安いんですが、鉄フレーム版1,780円が安すぎて、少々高く感じてしまいます。
実は、いっそのこと0円の地べたスタイルに挑戦しようかとも思っているのですが、
- 立ったり座ったりが億劫になりそう
- 腰が痛くなる
- 靴のままあぐらをかくのでズボンが汚れる
この辺が気になって踏み出せないでいます。
ともあれ、現時点ではチェアを使うならコレ!ということで、ワークマン「燃え広がりにくいローチェア」を紹介させていただきました。
個人的には安定感があってコスパ最強で、他に買い替えられない魅力が詰まっているので、このチェアを超えるものが出ない限り、今後もしばらくは使い続けようと思っています。
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